2009年01月05日
日本酒の魅力 ~唎酒師レポート
日本酒は造りの真っ只中
春先まで造りは続き、夏の間熟成させて、秋には美味しい酒の完成
麹と酒母がしっかりした力強いお酒の場合は翌年の春くらいが最高です。
あまり知られていないようですが、日本酒もワインと同じように熟成して美味しさを増すお酒なのです。
いつもはワインが中心の我が家も、お正月は日本酒が主役になります。
今年は長野と静岡を中心に堪能しました。
古来、お米から造られる酒は、農耕民族である日本人の信仰と切っても切り離せないものでした。
山の神、水の神、田の神への豊作の願いと、実りへの感謝をこめて祭りを行い、この祭りで神様に喜んでもらうために、酒を神前に供え、このお相伴に預かっていたのです。
酒のサは、斎庭のサで、神聖なものを意味します。
そして、ケは朝餉、夕餉と言うように食事のこと。
つまりサケは本来「神聖な頂き物」という意味を持っているのです。
そして現代の酒の元になったといわれるのが、戦国時代にかけて造られた近畿地方の僧坊酒です。
名前の通りお寺で作られた酒ですが、当時は神仏習合で、神社に奉納する酒を造っていても不思議ではなかったのです。
特に、原料米も麹も白米で作られた南都諸白という、奈良の寺院で作られたお酒は人気も高く、現代の日本酒の原点だと言われています。
ところで、よくワインの世界では、マリアージュ、いわゆるワインと料理の組み合わせの相性を楽しむ習慣がありますが、これは日本酒でも同じことです。
しっかりしたお店ですと、ワインと同じように、この料理にはこんなお酒が合いますよと答えてくれます。
水の味に大きく左右される日本酒は、日本各地の地酒ごとに特徴があり、きちんと造られている酒は、ワイン以上に楽しみの幅が広く面白いものです。
これにはグラスの形状、温度なども大きく味を左右します。
最近では、なんでも冷酒で提供するお店が多くなりましたが、本来酒の楽しみ方として、燗も楽しみ方の幅を広げてくれる方法の一つです。
又、保存の際はワインと同じように温度管理が必要です。
蛍光灯の光がサンサンとあたるような保管も望ましくありません。
これらも意識していないお店が随分と多いようです。
多くの日本酒に言えることですが、唎酒を行うときには、原則として「涼冷え」といわれる15度前後で味を確認します。
これは日本酒の持つ、旨みと酸度を確認しやすい為なのです。
飲んでみて、裏ラベルに記載されている酒度と甘辛が比例していないなと思われたことはないでしょうか。プラスの数値が大きくなるほど辛口、マイナスの数値が大きくなるほど甘口になると説明されてはいますが、このような見方をすると半分もあてはまりません。
少し面倒なお話になりましたが、日本酒は様々な問題を抱えてはいるものの、味わい深く、こと料理に合わせる幅はワイン以上の面白みがあるお酒なのです。
最後に、全くの個人的なお勧めですが、東日本で安心して日本酒を購入できるお店は、
北海道の酒のさけもと と 福島県の清水台平野屋 。
唎酒や知識に関しては勿論、その情熱たるや素晴らしいお店です。
今まで知らなかった、本当の日本酒の魅力を教えてくれるはず。
世界に誇る酒、日本酒を楽しみましょう!
Kararila カラリラ もよろしくお願いします。
Kararila カラリラ は、ワインは勿論、お酒のプロ、食のプロなど個性豊かなスペシャリスト達が全国へGood Lifeにエールをおくっています♪




