2009年01月25日

情熱あふれる醸造家  ~ソムリエレポート

国産ワインの評価は近年世界でも評価が高く、日本からヨーロッパへ輸出されるものも多くあります。
中でも、ダイヤモンド酒造の雨宮吉男氏は、次の世代を期待される情熱の塊のような醸造家。

ボルドー第二大学で醸造とテイスティングを学び始めるものの、求めるものとの違和感から、小規模な造り手が活躍するブルゴーニュへと移り、オリヴィエ・ルフレーブ、シモン・ビーズで経験を積み、現在、甲州とマスカットベリーAに無限の可能性を求めて、個性あふれる素晴らしいワインを造りだしています。

今日、ご案内するのはダイヤモンド酒造のシャンテY/AますかっとベリーA プラス



このワインを初めて試飲したのは、2008年11月、ダイヤモンド酒造のテイスティングルームで雨宮氏の話を聴きながらでした。

口に含んだ瞬間、傍で雨宮氏が話しをされているのですが、一瞬にしてワインに引き込まれ会話が聞こえなくなったことを覚えています。
完成度が高く、ワインの味わいが極めて多情多感でありながら、これを理性でコントロールしつつ、より高度な美の世界を創造しようとしている・・・
味の一つ一つを味わいたい!と身じろぎも出来なくなってしまったのです。


グラスに注ぐと、濃厚な色に驚かされます。
通常マスカットベリーAでここまでの深紅色は珍しく・・
恐らくは濾過も少ないのでしょう。



果皮からくる凝縮した酸味と渋みを感じる甘酸っぱい香り、これを追いかけるようにして甘い香りが
ゆっくりと漂います。
ほんのりとヴァニラやローストの香りも感じられます。

雨宮氏の造られるワインは、総体的に、酸を基調とした味の輪郭がとてもはっきりしています。
「キレのあるストレート」といったところでしょうか。

この時点では、鶏のロースト、蒲焼、串カツ、豚まん、しゅうまい、ポーチドエッグなどが
合いそうです。

10分もすると、香りにまとまりが出てきました。
旨みを中心に重みも感じられます。 スミレやブラックベリーの香りも漂っています。

20分もすると、まとまりにハッキリとした立体感が出てきます。
香りの伸びも長くなりました。



口に含んだ印象も同じく、酸とタンニンがしっかりと立体感を作り、余韻も程好く楽しませてくれます。
戻り香だけでなく、アフターテイストがとても心地良いワインです。

鰹や北京ダック、ローストビーフなど、おそらく上質のピノノワールに合う料理ならほとんど楽しむことができるでしょう。


知的でエレガント、そして強い意志をもった女性を思わせるワイン。
SOPHISTICATED LADY !!

日本を代表する屈指のマスカットベリーAワインです。

山梨のテロワール 日本のワインから、ますます目が離せなくなりました。




Kararila カラリラ もよろしくお願いします。

Kararila カラリラは、ワインは勿論、お酒のプロ、食のプロなど個性豊かなスペシャリスト達が全国へGood Lifeにエールをおくっています♪










  

Posted by プネウマOSAKA at 13:16ワイン

2009年01月22日

日本の伝統食  ~糠漬け

世界中で「寿司」や「豆腐」「味噌」を初めとする日本食が大人気ですが、その理由の一つとしてヘルシーであることが注目されています。

そして、中でも「漬物」は注目度の高い日本食の一つ。

というのも、漬物というジャンルは、様々な国で形を変えて存在していますが、日本の漬物は、数や種類、漬け床、漬け汁という点において、世界でも類を見ないほどバリエーションが豊富なのです。 

糠漬け、松前漬け、カラシ漬け、べったら漬け、麹漬け、ワサビ漬け、しば漬け、松浦漬けなど、日本全国の各地方には、その土地の気候風土を生かした漬物が数多くあります。

又、この日本の漬物が、動脈硬化、がん、心臓病、高コレステロール、糖尿病といった、成人病の予防に効果のあることが、多くの研究機関の報告や臨床試験によって明らかにされています。

今日は、その漬物の代表とも言える、糠漬けのお話。



糠漬け(ぬかづけ)とは、主食である米の副産物、米糠を乳酸発酵させて作った糠床(ぬかどこ)の中に野菜を漬けこんで作る日本を代表する漬物の一つ。
糠味噌漬け(ぬかみそづけ)・どぶ漬け・どぼ漬けとも呼ばれ、また漬け込む方法のことを指す場合もあります。
一般に胡瓜・茄子・大根といった水分が多い野菜を漬けこむことが多いようですが、
我が家では胡瓜や大根以外にも、キャベツ、水菜などが人気です。



以前はどこの家庭にも糠床があり糠漬けを作っていたはずなのですが、最近は糠床の手入れや臭いの問題からスーパーマーケット等で買ってすませる人が多いようです。

ちなみに市販されている安い量産品のたくあんの多くは、大根を干す代わりに水飴の中で強引にしなびさせ、浅漬けの味を工業的にしみ込ませます。
そして芯まで黄色く染める為に、色素とポリリン酸ナトリウム、古漬けの臭いがしないように酢酸ナトリウムを加える。
艶は増粘多糖類、鮮やかさはアスコルビン酸とソルビット・・・・・

話がそれてしまいましたので、戻しましょう。



まず糠床の作り方ですが、適量の糠(炒ってから使う場合もある)に一度煮沸してから冷した15%濃度の食塩水を加える。水の量は味噌よりもやや固めになるぐらいが目安でしょうか。
唐辛子、昆布とともに、表面を平らにならし、野菜くずを1週間ほど毎日取りかえて漬けると一応元は、完成です。
ここから野菜を漬けこみ毎日手入れすることで発酵がすすみ、風味が増していき、糠漬けができあがります。
我が家では、果物の皮(柚子やレモン)、お酒や酒粕なども風味付けに加えています。



水分が抜け、食物繊維を濃縮した形で採ることができ、熱が加わらない為、ビタミンやミネラルなどの微量栄養成分もそのまま身体に吸収されます。

発酵食品はチーズやヨーグルト、キムチなど、世界各国にありますが、日本の漬物ほど、バリエーションに富み、栄養価の高い食品はありません。

私達の先人が作り上げてきた食文化は、本当に素晴らしい。
先人の知恵に、そして自然の恵みに感謝です。



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Posted by プネウマOSAKA at 11:34食材

2009年01月19日

茶処 静岡の楽しみ~

一時期お茶離れが懸念されていましたが、お茶のペットボトルが販売されるようになって、日常のお茶の存在は年齢を問わず、より身近なものになりました。

ところでお茶というと、茶道という文化を含め関西のイメージが強いようですが、関東地方に住む人にとって、お茶というと静岡のイメージが圧倒的に強くなります。

そして静岡茶は宇治茶と並び日本2大茶と称されています。

静岡茶(しずおかちゃ)は、静岡県で生産されているお茶(緑茶)で、そのブランド名。

静岡茶としての呼称の基準はかなり厳しく社団法人静岡県茶業会議所と社団法人日本茶業中央会により、以下の厳格な表示基準が規定されています。

基準を満たさないものは静岡茶の表示を一切行うことができません。

  •静岡茶 - 静岡県内産茶葉を100%使用したもの
  •静岡茶ブレンド - 静岡県内産茶葉を50%以上100%未満使用したもの
           (配合比率を表示すること)

静岡中部に位置する牧之原台地とその周辺地域がその最大の生産地で、生産量は国内第一位。
その為、静岡の街には、お茶を扱う店舗が至るところにあるのですが、その店舗の一つにお茶を使った面白い商品があります。



あん茶餅というお饅頭で、これは餅に煎茶(茶葉)を練りこんだもの。

ほお張ると、煎茶の心地良い香りとほろ苦さが、程好い甘さの餡と絶妙のバランスを楽しませてくれます。



こちらは、餅にほうじ茶(茶葉)を練りこんだもの。

同じく中身は粒餡で、煎茶よりもしっかりした茶葉の香りとほろ苦さが、お茶の魅力を一層引き立ててくれます。


このお饅頭をあつかっているのが慶応4年(1868年)から続く老舗、浜佐商店

  ●静岡市葵区安西3-11
   Phone : 054-251-1515 fax:054-252-1199


浜佐商店は、いわゆる築地の場外店舗のようなお店で、製茶問屋の一角を店舗として一般の消費者が利用できるようになっています。

素材そのものの茶を消費者に楽しんでもらう為に、徹底して無駄を省くことで品質の良いお茶を手頃な価格で提供していらっしゃいます。

今の時期は、あん茶餅のほか、蒸し茶饅頭、茶汁粉など、季節を通じて、お茶の魅力を楽しませてくれる素敵なお店です。




寒い季節に、温かい静岡茶で一服いかが?



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Posted by プネウマOSAKA at 11:09

2009年01月10日

冬の果物 ~フードコーディネーター レポート

冬の果物というと、一番に浮かんでくるのが林檎。

一時期、あまりにも身近で食べなくなった時もありましたが、これほど人に身近な果物はありません。

りんごが最初に栽培されたのは新石器時代とされていますが、りんご栽培に熱心だったのはアングロサクソン民族です。
アメリカでのりんご栽培のもとになった品種は、ヨーロッパからの移民によってもたらされました。
フランス、オランダ、ドイツ、そしてイギリス人が、自分たちの祖国から様々なりんごの種を持ち込んでは蒔いたのです。
さらに西部開拓時代には、家の庭には必ずりんごの木を植えて街を作りました。

この理由は諺としても有名です。

「An apple a day keeps the doctor away」 (1日1個のリンゴで医者いらず)



りんごの栄養はとても高く、果糖、ぶどう糖をはじめ、リンゴ酸、クエン酸、カリウムなどのミネラル類、ペクチンという食物繊維も豊富に含まれています。

食物繊維には、水に溶ける水溶性と溶けない不溶性の2種類があります。
りんごに多く含まれる食物繊維のペクチンは水溶性。
元々腸の掃除をしてくれるのは不溶性食物繊維ですが、りんごのペクチンは水分を含むと寒天状に固まり腸内の炎症をおこした粘膜をカバーしてくれる働きがあるのです。
また腸内の環境を整えてくれる働きもあります。
りんごが下痢や便秘によいといわれるのはこのためです。




ところで、林檎には蜜があるものがありますよね。
この現象は「ふじ」がほとんどなのですが、子供の頃、「林檎に蜂蜜を注射しているんだよ」という言葉を真に受けていました・・・

りんごは収穫近くになると、光合成によって葉でつくられたでんぷんが急激に糖に変化し、果実に運ばれるようになります。
大量に運ばれた糖(ソルビトール)が、果実の水や栄養の流れる通路からあふれて、細胞と細胞の隙間にあふれ出た状態になります。
これが蜜入りりんごの理由なのです。

実際には蜜(ソルビトール)が特に甘いということはないのですが、蜜が入っているということは、「太陽の光をいっぱい浴びて育った」、「朝夕の気温の差が大きい地域で育った」 「完熟収穫した」という林檎の目安になると言えます。




有機栽培で作られたリンゴは、皮も楽しむことができます。
我が家の定番は、アップルティー。
皮と芯をじっくり煮出し、十分に甘みが出れば紅茶に仕立てます。

りんごが主役ですから、リーフにこだわらなくても市販のティーバッグで十分楽しむことができます♪

ちなみに、表面のヌルヌルべたべたは”脂上がり”と呼ばれ、リンゴの果皮に含まれるリノール酸やオレイン酸が、同じく果皮にある「ろう物質」を溶かすために生じる現象です。
乾燥から自分を守ろうとして起こる自然現象です。農薬やワックスを使用していなくても起こるものなのです。
熟度の度合いに比例するので、食べごろサインと考えれば良いでしょう。




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Posted by プネウマOSAKA at 14:50果物

2009年01月05日

日本酒の魅力  ~唎酒師レポート






日本酒は造りの真っ只中
春先まで造りは続き、夏の間熟成させて、秋には美味しい酒の完成
麹と酒母がしっかりした力強いお酒の場合は翌年の春くらいが最高です。

あまり知られていないようですが、日本酒もワインと同じように熟成して美味しさを増すお酒なのです。





いつもはワインが中心の我が家も、お正月は日本酒が主役になります。
今年は長野と静岡を中心に堪能しました。

古来、お米から造られる酒は、農耕民族である日本人の信仰と切っても切り離せないものでした。
山の神、水の神、田の神への豊作の願いと、実りへの感謝をこめて祭りを行い、この祭りで神様に喜んでもらうために、酒を神前に供え、このお相伴に預かっていたのです。




酒のサは、斎庭のサで、神聖なものを意味します。
そして、ケは朝餉、夕餉と言うように食事のこと。 
つまりサケは本来「神聖な頂き物」という意味を持っているのです。

そして現代の酒の元になったといわれるのが、戦国時代にかけて造られた近畿地方の僧坊酒です。
名前の通りお寺で作られた酒ですが、当時は神仏習合で、神社に奉納する酒を造っていても不思議ではなかったのです。

特に、原料米も麹も白米で作られた南都諸白という、奈良の寺院で作られたお酒は人気も高く、現代の日本酒の原点だと言われています。




ところで、よくワインの世界では、マリアージュ、いわゆるワインと料理の組み合わせの相性を楽しむ習慣がありますが、これは日本酒でも同じことです。

しっかりしたお店ですと、ワインと同じように、この料理にはこんなお酒が合いますよと答えてくれます。

水の味に大きく左右される日本酒は、日本各地の地酒ごとに特徴があり、きちんと造られている酒は、ワイン以上に楽しみの幅が広く面白いものです。

これにはグラスの形状、温度なども大きく味を左右します。 
最近では、なんでも冷酒で提供するお店が多くなりましたが、本来酒の楽しみ方として、燗も楽しみ方の幅を広げてくれる方法の一つです。

又、保存の際はワインと同じように温度管理が必要です。
蛍光灯の光がサンサンとあたるような保管も望ましくありません。
これらも意識していないお店が随分と多いようです。




多くの日本酒に言えることですが、唎酒を行うときには、原則として「涼冷え」といわれる15度前後で味を確認します。
これは日本酒の持つ、旨みと酸度を確認しやすい為なのです。

飲んでみて、裏ラベルに記載されている酒度と甘辛が比例していないなと思われたことはないでしょうか。プラスの数値が大きくなるほど辛口、マイナスの数値が大きくなるほど甘口になると説明されてはいますが、このような見方をすると半分もあてはまりません。

少し面倒なお話になりましたが、日本酒は様々な問題を抱えてはいるものの、味わい深く、こと料理に合わせる幅はワイン以上の面白みがあるお酒なのです。





最後に、全くの個人的なお勧めですが、東日本で安心して日本酒を購入できるお店は、
北海道の酒のさけもと  と 福島県の清水台平野屋

唎酒や知識に関しては勿論、その情熱たるや素晴らしいお店です。
今まで知らなかった、本当の日本酒の魅力を教えてくれるはず。

世界に誇る酒、日本酒を楽しみましょう!




Kararila カラリラ もよろしくお願いします。

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Posted by プネウマOSAKA at 20:57お酒