2009年02月21日

黒つぐみのさえずり ~ソムリエレポート





シャトー・シッフル・メルル は、フランス・ボルドー地方、ジロンド川右岸のプルミエ・コート・ド・ブライに1933年、8haの自社葡萄園を持つワイナリーとしてスタートしました。

トレードマークに使われている鳥は、メルルと呼ばれ、日本では黒鶫(くろつぐみ)のことです。

畑は主に石灰粘土質土壌で南向きの斜面に位置しています。

この地区はジロンド川によって運ばれた石灰粘土の沖積層で構成され一般的にメルロー種の栽培に好適な地域とされるのですが、シッフル・メルルでも赤ワインの75%がメルロー種で占められています。

このワインの場合は、メルローが90%、カベルネソーヴィニョンが10%。

舌の肥えた地元ボルドーの愛好家に親しまれているシャトー・シッフル・メルル のワインですが、ワイン全体の85%以上をワイナリーで直接常連客に販売しています。


~ソムリエレポート~



グラスに注ぐと、きれいな鮮やかなRed、グラスの縁を彩る、透明感のある明るいピンクがかった赤が印象的。

香りはまだ閉じた状態で、まだ蕾といったところでしょうか。
ベリー系の香りはおとなしく、寝起きでご機嫌ナナメといった様子が感じられます。
口に含むと、旨みも閉じた状態。 でも後味は辛口で美しく、酸味とタンニンもしっかりと感じられます。

15分もすると、香りに甘みが出てきました。
思ったより、早い段階で楽しむことができそうです。
今の状態ですと、ごま豆腐は合いそうです。

口に含むと、もう少し! まだ旨みが開ききっていません。 今の温度は約17度ですが、14度位だとまとまった感じで、小ぶりですが美味しく飲むことができるでしょう。



さらに10分
やっと香りが開いてきました。

あでやかな花の香り。 小さな舞踏会のようなムーブメントのある香り、かぐわしい甘さが鼻をくすぐります。
口に含むと、素直に、「美味しいね!」という言葉が出てきます。
香り、旨み、甘み、酸味、渋みのバランスがGood!
合わせる料理も変わってきます。

野菜なら、バーニャカウダを添えた温野菜、牛肉や鴨肉もあうでしょう。
この時期、合鴨の治部煮などは美味しそうです。
きのこをたっぷり使ったフィットチーネも合うでしょう。

全粒粉のパンは合いますし、シナモンロールなど少し甘みのあるデニッシュ系も良さそうです。
高騰しているボルドーワインの中で、このコストパフォーマンスは嬉しい限りです。



Kararila カラリラ もよろしくお願いします。

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Posted by プネウマOSAKA at 18:17ワイン

2009年02月16日

Fujinomiya Reise  ~富士宮紀行その弐

何かと理由をつけて訪れたくなる街、富士宮。

私にとって、静岡の中でも富士宮はとても居心地がよく、特に富士宮浅間大社周辺は凛とした空気があり、

美味しい豆腐や萬幻豚など、魅力あふれる街なのです。

さて、全国にある浅間大社の総本山でもある富士宮本宮浅間大社。



いつものように境内をお参りして、沸玉池周辺を散歩しました。

さて、時間は丁度12時を過ぎたところ。

お昼は富士宮やきそば・・・と散歩を兼ねて、少し道を登っていくと、あまり見慣れない昇り旗が見えてきました。



上の写真には収まらなかったのですが、富士宮やきそばの旗もチョットお洒落な同じデザイン。

通常、富士宮やきそばの旗はオレンジなのです。

ちょっと面白そう!とお昼をいただく事にしました。



敷地は随分と広く、観光バスも十分に入ることのできる広さです。


お店の名前は「山峯」 (さんぽう)

しつらえは、和と洋を組み合わせた綺麗なお店です。

お話を伺ってみると、この山峯さん、富士宮浅間大社御用達との事!

歴史も古く、長年に渡って日本料理を営んでおられ、最近になって洋も取り入れ始められたそうです。

メニューを拝見すると、和をベースに静岡の食材をふんだんに取り入れ、洋のアレンジも見られます。

これは期待できそう♪ と 「富士宮YAKISOBA 山峯スタイル」 の塩味風と、「富士宮かつ重」をお願いしました。

まず、出来てきたのは 「富士宮YAKISOBA 山峯スタイル」



びっくりしたのは、中の具材として使われている桜海老の量!

静岡では、他でも桜海老を使ったヤキソバは結構あるのですが、ほとんど申し訳程度でがっかりすることが多いのです。

でも、山峯さんの富士宮YAKISOBAは、桜海老が驚くほどたっぷりと使われています。

また、麺と塩味の相性の良いこと!

伺ってみると、塩は駿河湾深層海洋水から造られた塩だそうです。

駿河湾の桜海老、駿河湾の塩、 そして富士宮の麺・・・ 相性が良いはずです。

それにしてもB級グルメの富士宮ヤキソバが、和食の方の手にかかると、ここまで上品な味に仕上がるとは少し驚きました。

次は、富士宮かつ重! 何と、あの萬幻豚!! 

富士朝霧高原の農場で育てられている萬幻豚は、数あるブランド豚の中でも脂身が美味しい事で有名です。



大根卸が添えられた、萬幻豚のカツ重。 2cm近くはあるボリュームたっぷりのトンカツ!

口の中にほおばると、旨みが一杯に広がります。

ソースも濃すぎず、肉の美味さが堪能できます。


今回はこの2品でしたが、他にも「しらすピッツア」や「富士宮高原野菜サラダ」など、静岡の食材を枠にとらわれない形でアレンジした、楽しそうなメニューが一杯です。


こういったコンセプトをしっかりと持ち、流行に流され過ぎず、伝統に加えて時代にあわせた工夫をしていらっしゃるお店は、消費者から見てやはり魅力的です。



また一つ、富士宮に来る理由が増えました♪




山峯(Sanpoh)


 〒418-0064
 静岡県富士宮市元城町19-8

 TEL:0120-26-5188

 定休日 月曜

http://www.sanpoh.cc/





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Posted by プネウマOSAKA at 19:11料理

2009年02月08日

古今東西 味噌話 ~静岡の味噌

 昔から日本の暮らしに深く根付いてきた味噌。

実は、現在のように調味料として使われることが主体になった歴史は浅いのです。
というのも、昔はおかずとして食べる「なめ味噌」として発達していました。
戦国時代には兵糧として重宝され、その名残は、朴葉味噌などに残っています。

また、東北地方では、山に行くときにご飯と味噌だけを持って山仕事をしていた暮らしぶりが伝えられていますし、ほかにも、日常食はご飯のおかずが味噌であったという地方がいくつもあります。
日本昔話などでも、にぎり飯と味噌がお弁当といった場面が結構ありますよね。

肉食が禁じられ、魚もめったに手に入らなかった時代、庶民にとっても味噌は貴重なたんぱく源だったのです。

そして、「味噌の医者殺し」 「医者に金を払うよりも、みそ屋に払え」といわれるように、病気を防ぎ、健康を保つ薬としても重宝されていました。

現在、調味料以外の代表的な味噌だと、「金山寺味噌」「鯛味噌」「鰹味噌」といった名物味噌が、なめ味噌の一種ですね。

気候風土により、全国各地には様々な味噌がありますが、ここ静岡でも秀逸な味噌を
作っているところがあります。


木嶋こうじ店

静岡県静岡市清水区袖師町1151-3
℡ 054-366-3115



木嶋こうじ店は東海道で170年以上、『手作りこうじ』『生こうじ』にこだわり、蒸し米の放冷や、種付けもすべて素手で行っています。

一般流通品の多くは、保存料を使ったり、加熱殺菌してしまい、旨さは勿論、味噌自体の効能を失ってしまっていますが、木嶋こうじ店は、生きた味噌にこだわり、伝統を今に伝えています。
中でも、金山時味噌がおすすめ。



もともと、金山寺味噌(きんざんじみそ)は、和歌山県有田郡湯浅町等で生産されている味噌の一種で、径山寺味噌とも書きます。

夏野菜を冬に食べるための保存食が起源なのですが、大豆・米・麦・野菜等から作られ、熟成期間は短いものでは1週間、長いものだと3ヶ月位。
調味料としては用いられず、おかずや酒の肴としてそのまま食べるものです。

全国的になったのは、紀州徳川家から徳川吉宗が8代将軍となり、幕府に献上させ江戸に定着してからだとされています。
そういえば昨年、和歌山県岩出市の根来寺旧境内から、約430年前の金山寺みそが見つかったそうですね。

さて、この金山寺味噌。
一般流通しているものは、保存食とはいえ、極端に甘みが強く、味噌とは呼べないものも数多くありますが、木嶋こうじ店の金山寺味噌は味噌の旨みと野菜の旨みのバランスがよく、自然な形で発酵という期間を経て、金山寺味噌本来の美味しさが堪能できます。


木嶋こうじ店では、他にも赤味噌、白味噌、麦味噌もつくっており、どれもしっかりした、味噌本来の旨さが味わえます。



特に面白いのは、赤味噌・白味噌の違いは、大豆や麹のたんぱく質と糖分によるメイラード反応によって起こり、主に熟成期間によっての違いなのですが、木嶋こうじ店ではタイミングさえよければ、ちょうど中間のあめ色をした味噌にめぐり合えます。

これを狙って頻繁に訪ねるお客様も多いとのこと。
ただ何分、自然ものですから量に限りがあるそうです。

ここ数年、「食」の問題は様々な形で取り上げられていますが、まだまだ法律の問題もあり、一般に取り上げられていない困った問題が沢山あります。

ですが、流行に惑わされず、根本的なことさえ見失わなければ、特別なものではなく、特に高価なものでもなく、当たり前の、キチンとしたものに取り組んでいる方々は沢山います。

そして、これらを失わない努力は、提供する側だけでなく、消費者側にも大いに必要なのです。

極端にこだわりすぎず、基本を抑えほどほどにしておく、といった事が長続きする「みそ」でしょうか。




Kararila カラリラ もよろしくお願いします。

Kararila カラリラは、ワインは勿論、お酒のプロ、食のプロなど個性豊かなスペシャリスト達が全国へGood Lifeにエールをおくっています♪







  

Posted by プネウマOSAKA at 13:14食材